今年に入ってCPU冷却用のクーラーが戦国時代へ突入しています。
目 次
CPUクーラーって何?
パソコンの頭脳と位置づけされているCPUは発熱が凄く、常時冷却する必要があります。冷却の方法は「空冷」「水冷」の二種類が存在します。ここを上手く冷やすことで、パソコンの性能をしっかりと発揮できるかが決まってきます。
純正じゃダメなの?
ネットサーフィンや事務仕事などであれば、CPUに付属する純正(リテール)クーラーで問題ありません。グラフィック作業やネットゲームなどをする人には必須のアイテムとなります。
イラスト制作や動画編集などを行う状態の時はCPUにかなりの負荷がかかります。その分CPUは発熱して動作します。またゲーム中はGPUグラフィックカードの方が多く稼働しますが、映像処理と同時にCPUにもかなりの負荷がかかり高温になりやすい状態です。
この時にAMD/Intel製CPU両方とも、90~110度程度で上限温度を制限する機能があります。純正クーラーではどうしても早く上限温度へ到達することになります。上限温度へ到達すると、CPUは自動的に処理速度を低下し温度を下げることを優先します。
CPUがリミットにかからないようにするためには、しっかりとCPUを冷やせるクーラーが必要となります。
空冷と水冷どっちが必要?
パソコンの使い方によってCPUを選んでいると思います。それと同じようにクーラーも必要に応じて純正クーラー・サードパーティークーラーを選ぶ必要があります。
空冷クーラー
空冷クーラーは、CPUの熱をダイレクトにヒートパイプに逃がし、その熱に対して強い風を当て冷却します。
多くの場合は、空冷クーラーで対応可能です。
<対象:65wタイプCPU>
・Intel Core i3 i5 i7 Ultra5 Ultra7
・AMD ryzen 5 7
(65wタイプのCPUはこれで十分ですが、がっつりゲームする人・毎日動画編集で書き出しも多い人・AI生成が多い人はもう一つ下段の空冷クーラーを検討して下さい。)
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<対象:100w以上タイプCPU>
・Intel Core i5 i7 i9 Ultra5 Ultra7 Ultra9
・AMD ryzen 5 7 9
(100wタイプのCPUを選ぶ人はパソコンのスペックにもこだわりがある人だと思いますので、最低限このクラスのクーラーを使用してください。水冷も検討して安心を手に入れるのもアリです。)
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水冷クーラー
<対象:65wタイプCPU>
・Intel Core i3 i5 i7 Ultra5 Ultra7
・AMD ryzen 5 7
(65wのCPUは基本的には空冷で十分ですが、少しでもCPUを長く稼働させたい想いの強い人には2連の水冷をお勧めします。)
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<対象:100w以上タイプCPU>
・Intel Core i5 i7 i9 Ultra5 Ultra7 Ultra9
・AMD ryzen 5 7 9
(100wタイプのCPUを選ぶ人は3連ファン搭載の水冷を強くお勧めします。スペックにこだわったパソコンであれば、冷却には妥協しないほうが安全です。)
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お勧め製品
SCYTHE MUGEN6
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製品の品質に安定感のあるメーカー。老舗の安心感もあり、空冷クーラーならこれで安心です。
玄人志向 KURO-AIOWC360/V2
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日本企業がこの価格で新製品を投入してくるとは思っていませんでした。
有名ブランドのパーツを使用し、耐久性を重視した設計は日本らしさを感じます。国内メーカーなのでもしもの時も素早い対応なのも安心。
さて、ここからが本題
タイトルの激戦化は、ユーザーとしては有り難い環境となりました。特に低価格帯で65wCPUにお勧めできる製品が2000~3500円で複数販売されています。
性能良し、見た目良しとコスパ最強な製品があちこちあります。正直3000円前後ので一般ユーザーは十分です。
その次の価格帯が5000~6000円の空冷クーラーになりますが、ここのクラスは、パソコンを特殊な使い方をしない人なら全員満足できると思います。ここのクラスが値下がりしてきてるのは有り難い激戦になったと実感しています。
そして水冷が今激化して価格崩壊寸前になってきています。今までなら安心製品価格帯は2万~3万円でしたが、最近は1.5万~2万で安心製品が登場して、さらにこの春頃には1万円前後で有名パーツを使用した製品が登場しています。
水冷クーラーに関してはアメリカブランドの関税問題が直撃したメーカーもあり、東アジアのメーカーが日本で価格競争を仕掛けてきた感があります。数年前まではブランド力のある製品に安定感がありましたが、肌感覚的には昨年からアジアの新興ブランドも十分対抗できるクオリティで低価格帯が魅力的になったと思っています。
その中に日本のブランド「玄人志向」が簡易水冷240mm.360mmを発売してくれたのは、本当に嬉しい出来事でした。ほぼ同じ性能なら中華製で3000円くらい安くあるのですが、3000円プラスしてアフター対応に安心を考えると、日本語でスムーズに相談できるなら安いだろうと思っています。
日本の企業を支援していくのも良いと思いますし、価格重視で中華製を狙うのもアリでしょう。ブランド力の安心を購入するのも問題ありません。それだけ選択肢が増えたのは素敵なことです。
ここをどう判断するか?自分で調べて選ぶのも良し、詳しい人に聞くのも良し。ぜひ自分のCPUの使い方に合う冷却方法を見つけてください。