一般の人が気軽にLIVE配信ができるサイトが多くなってきています。
世界最大のサイトと言えば「youtube」https://www.youtube.com/ ですが、その他に各業種の得意分野や専門性のある配信サイトがたくさんあります。年代によっても集まっているサイトが違ったりしますので、まずは自分がどの分野に向けて配信するのが良いのか、一度下記サイトだけでも雰囲気を視聴することから始めてみましょう。

大手LIVE配信サイト

ネットゲームや雑談に強いサイト 「Twitch」 https://www.twitch.tv/
日本のアイドルに強いサイト 「SHOWROOM」 https://www.showroom-live.com/
アジアに強いサイト 「17LIVE」 https://17.live/
若い世代に強いサイト 「LINELIVE」 https://live.line.me/
日本のネット配信の古株サイト 「ニコニコ生放送」 https://live.nicovideo.jp/
雑談の宝庫サイト 「TwitCasting」 https://twitcasting.tv/
知人関連に強いサイト 「Facebook LIVE」 https://www.facebook.com/watch/live/

軽く紹介しただけでもこれだけあります。
趣味に特化するのであれば、上記のサイトで良いのですが、仕事としてなら「youtube」は外せないコンテンツとなっています。

youtubeは動画を配信するだけではない

youtubeと言えば、動画をアップロードして見てもらうのが一般的ですが、ここでなぜLIVE配信を紹介するのかといえば、答えは「リアルタイムに顧客のニーズを収集できる」ことにあります。動画を撮影し製品をアピールするのは、どこの企業もやっています。コメントを拾っていけば、ニーズに答えられると思っている企業さんが多いですが、コメントは良いコメントもあれば、アンチ的コメントもあります。アンチ的コメントの方が目についてしまうことも多く、本来の製品の魅力が伝わっているのかわからなくなってしまうことがあります。

LIVE(生放送)をすることで、一番伝えることが出来るのは「熱量」です。説明している人物から伝わってくる温度感に左右され、売上が違ってくることは、皆さん経験あるのではないでしょうか?

この熱量を伝えることができるのは「動画」の特徴で、静止画に説明書きをしっかりと記載していても、読まない人は読みません。しかし動画では、自然と耳に入ってくる情報で、聞き手は想像(イメージ)できます。そこに個性ある方が熱弁していたら、どうしても耳を傾けてしまいます。

LIVE(生放送)配信は、放送中にコメントを読み上げ、視聴者からの質問に直接答えることが出来ます。ユーザーの疑問を、すぐに解決・フォローアップしていくことで、確実に顧客を掴み取れるチャンスが広がります。

配信方法について

1 どのサイトもスマホから簡単に配信
スマートホンに各サイトの専用アプリをダウンロードし、そのアプリの指示通りに進めば、簡単に配信をスタートできます。マイクとカメラはスマートホンに付いている機能を使えば問題ありませんが、アプリの仕様で画質などに限界があります。

2 パソコンから簡単配信
各サイトには簡単にパソコンから配信できるモードが用意されています。雑談の配信であれば、それで十分です。しかし、複数人の出演で配信したり、製品紹介用の固定カメラと、人物用のカメラなど複数のカメラやマイクを使用しようと思えば、サイト提供の簡易配信方法では限界があります。

3 パソコンから高品質配信
配信に特化したソフトを利用し配信を高画質でいろいろな機材を使って配信します。
(ここからが、表題の話です)

パソコン配信で必要なアイテム

マイク
まずはマイクがないと始まりません。広範囲の音を拾えるマイクよりは、出演者分のマイクを準備したほうが安心です。

モニタリングスピーカー
安いので構いませんが、配信の音のバランスが適正か判断するためには必ず必要です。ヘッドホンでも構いませんが、出演者が複数居ましたらスピーカーの方が安心です。

そこそこのパソコン一式
配信ソフト等が安定して作動するパソコンです。
CPU 4コア以上(第10世代 i3以上・ryzen2000番台以上推奨)
RAM 16GB以上
GPU 4GB以上(映像処理割当)

カメラ
ウェブカメラやスマートホンなどがあれば大丈夫です。詳しくは 「【前編】自宅パソコンのウェブカメラの選び方 市販ウェブカメラ編」「【後編】自宅パソコンのウェブカメラの選び方 iVCamを使う」 の記事を読んでください。

あると便利なアイテム

USBオーディオインターフェース
マイクや楽器をこの機械に接続し、高音質でパソコンに取り込む機器です。

配信専用ソフト
高画質配信に欠かせないのが、配信用のソフトです。配信ソフトは多くの配信サイトで使用できます。
カメラを複数取り込んだり、テロップを挿入したり、画像を表示したり、パソコンの画面を表示したり、映像を差し込んだりと、様々な表現方法が可能になります。
そして、画質や音声の設定を行い、高品質な配信が可能となります。

配信ソフトは基本無料です。なぜ無料なのか? 各配信サイトは配信者が多ければ、それだけCMを差し込む場所が増えますので、配信者にはどんどんユーザーを増やしてほしいという気持ちがあり、配信ソフトには大手スポンサーがついていることが多いです。

配信ソフトの王者 OBS Studio


たくさんの配信用ソフトがありますが、現在一番利用者が多いのが「OBS Studio」です。

https://obsproject.com/

日本国内の配信者の半数以上が利用していると言われています。
(使い方については別で紹介します)
使い方は覚えることが多く複雑です。最初に挫折する人も少なくありませんが、覚えてしまえば小学生でも操作できますので、機械が苦手と思い込んでいる人でも、挑戦する気持ちがあれば弊社で講座をします。

映像配信にこだわったソフト NVIDIA BROADCAST

https://www.nvidia.com/en-us/geforce/broadcasting/broadcast-app/

固定カメラ一つで配信する場合はこのソフトが、理想の配信映像を作るのにオススメです。
カメラに映る人物の背景を自動的に切り抜いてくれたり、背景をぼかして配信者をより強調できます。多少の映像ノイズは自動的に消してくれます。

<注意事項>

このNVIDIA BROADCASTソフトはnvidiaグラフィックカードを設置しているパソコンでしか動きません。
対象GPU RTX2060,2060s,2070,2070,2080,2080,2080Ti,3060,3060Ti,3070,3080,3090,TITAN等

あなたのパソコンにnvidia系のグラフィックカードが入っているのであれば、ぜひ一度試してみてください。グリーンバックを必要としない背景の消去の精度がかなりスゴイと思います。

最後に配信で気をつけること

個人で配信する事も当たり前な世の中です。配信サイトで趣味の仲間と会話することや、応援しているアイドルの配信を視聴して元気をもらったり、自社のお客さんに向けて製品紹介したりと、様々な利用方法があります。

配信をすることは自分を知ってもらったり、自社製品を知ってもらうことにも繋がります。当然ですが、個人情報の漏洩にも繋がりかねません。

・場所が特定できるようなところでは配信をしない
場所を紹介する以外は、カメラに映る背景に、場所や個人情報が見えていないか、しっかりと確認してください。特に女性の配信者は注意してください。

・他人の個人情報を配信で話さない
自分の事はオブラートに包んで話すのに、知人のことは個人情報を漏らすような配信者であってはいけません。いくら友人の話でも、どこまで話をして良いのか一度確認しましょう。

・人やモノに対し酷い誹謗中傷しない
有名人のゴシップネタなどでも取り扱いには十分に気をつけてください。噂話でも配信者として発言したことが動画で残ります。
モノに対して使い方が難しいなど、クレームを言いたいこともあると思いますが、汚い言葉を使ったりせずに、「○○する時に○○の機能が使いにくい」など、自分の行動に対しては合わないという言い回しで、その製品が「悪」であるというニュアンスを避けることで、あなたの発言のスマートさを演出しましょう。

・コメントが少なくても平常心
あなたの配信を見ている人が少なくても、アーカイブで再生する人も居ます。配信を終了するまで「誰かに見られている」という意識をしっかりと持って、笑顔でスマートな配信をしてください。

・法律を守る
<過去に事件となった事案>
・進入禁止の場所から配信
・未成年の喫煙や飲酒の配信
・お札のコピーをした配信
・他人の家にイタズラした配信
などなど、、、視聴者数を意識しはじめると、配信内容が過激に成りがちなのが、若気の至りと言ってしまえばそうなのですが、違法行為は確実に通報されます。そしてネット上に画像や映像が拡散され、ネットに住み着く「人物特定捜査隊」があなたを特定しに来ます。

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