ここ数年「サブスクリプション」という言葉を聞く機会が増えたと思いませんか?

簡単に言うと「月額制」の製品です。
製品を買い取るのではなく、製品を利用する期間は使用料金を支払います。業態としてパソコン・スマホのソフトウエアがこのシステムを多く採用し、売り上げが急激に伸びています。
さらに自動車業界・洋服業界・コスメ業界・飲食業界などもサブスクリプション方式へ転換してきています。

 

いままでBtoBでは、この商品システムは「リース」「レンタル」などで浸透していたと思いますが、BtoCではネット環境を利用し円滑に情報を管理することにより、一般の方でも利用しやすく、コストは予想より低く、固定ユーザーへバージョンアップしていく(充実していく)製品を提供出来る時代となりました。

そして今、一番伸びているサブスクリプションの例としては、音楽業界と言われています。
今まではCDを購入しパソコンなどで管理し持ち歩くのが常識でしたが、今では数千万曲を月額1000円程度で聴き放題、お気に入りは自分のスマホなどに保存しオフライン時でも拝聴できるようになりました。

価格帯の決定

月額の金額設定は業界によっていろいろとありますが、一般的には今まで販売していた製品の金額を12で割った金額だったり、1年間に支払われた金額を12で割った価格だったりと、基本は1年で回収できる金額というのが相場となっています。パソコンソフト関連は2年で回収が多いようです。
これにより企業は初期の売上こそは低いものの、月額固定客が増えれば確実に増収となっています。

運用について

このような方式の採用には当然サブスクリプションのノウハウやツールが必要ですが、さらに根底には「どんなサービスを提供するか」「お客さんとどのような関係を築いていけるか」というのも重要となってきます。
今まで「販売する」→「サポート期間のサービス」が基本でしたが、これからは「常にサポート・運用」が必須となってきます。

そして複数のプランの準備が効果的と言われています。
複数のプランの提供は、ユーザーが自分に合ったプランを計画的に変更したりと、継続的なプラン選定に必要な運用です。またフリートライアルプランで新規ユーザーがお試ししやすいのも収益につながるポイントでしょう。

ユーザー同士の繋がり

同じ製品を使うユーザー同士がコミュニケーションを取れる環境があると、製品の使用状況やオリジナル使用方法など、情報が閲覧できるようになり、今後の開発に役立ちます。このコミュニケーションステーションは企業側も常に情報をここで公開し、ユーザーがコメント入力しやすい環境を作ることが大切です。SNSなどを活用し、ユーザーとの距離を近づけておくと安心できる材料となり、自然と良いコメントが増えます。

まとめ

皆さんの業務内容でも、これからは「サブスクリプション」が導入されるかもしれません。
それはユーザー一人じゃ購入できないような高額製品のシェアだったり、定期購入だったり、定額利用だったりと様々あると思います。利用するユーザーが求めるクオリティーを維持し向上させていけば、サブスクリプションは必ず継続されます。ユーザーの意見も聞きやすい環境・ユーザーとの距離が近いことでお互いがノウハウをフィードバックできることが今後はどの分野でも大切となることでしょう。

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