ストレージ=データ保存場所(Cドライブ・Dドライブなど)のお話ですが、「データが破損した」「データが開けなくなった」「Windowsが立ち上がらなくなった」など、このパーツが壊れると大変厄介です。

データのバックアップは重要です!と、口酸っぱく私もお客様へ言うこともありますが、皆さんにとって情報の全てが入っているこのパーツは、絶対的に最重要パーツになると思います。
他のパーツは壊れたら交換すれば元に戻りますが、このパーツは壊れたら元に戻せない事が多いので、壊れる前に「交換」が必要となります。

目 次

ストレージ種類と用途他
タイプ 主使用用途 主流容量サイズ 保障期間平均 Read
読込速度
Write
書込速度
相場
1 SATA HDD データ保存 2TB 2~5年 150 130 7,000
2 SATA SSD ソフト/OS管理/データ保存 500GB 3~5年 560 540 8,000
3 M.2 SSD B+M ソフト/OS管理/データ保存 500GB 5年 1700 1100 8,000
4 M.2 SSD M ソフト/OS管理/データ保存 500GB 5年 3400 3200 13,000
大きく分けて4種類

1 HDD
 一番安くデータ保存専用で使われることが多い

2 SSD(SATA)
 HDDよりは高価だが、処理速度は3~5倍程度あり、最近は価格も下落しこれを保存用にする人もいます。1より発熱が少なく電力も少ないので、今一番主流なOS/ソフト起動用のストレージです。

3 M.2 SSD B+M
 SSD(SATA)より更に処理速度が3~4倍あり、マザーボードに直接装着するので、配線も無く内部もスッキリします。ここ2年くらい購入したパソコンであれば、このストレージがオススメです。

4 M.2 SSD M
 3製品から更に処理速度が倍程度あり、現在一般流通ストレージの中で最高級品となります。品質も各社が競い合っており近年では一番魅力的なパーツです。本気パソコン!を求める方は絶対にこれです!

組合せで使う

WindowsOS+ソフト Cドライブ
データ保存 Dドライブ
この使い方が一番多いと思います。 このCドライブを”2.3.4”のどれかで動かし、Dドライブを”1”で運用するのが一番オススメです。
・ネットサーフィンとオフィスソフトくらいしか使わない人であれば、C+Dドライブを”2”のSSD 500GB 1個で運用するくらいで十分です。
・画像保存や楽曲の保存などをする人はCドライブ”2”SSD、Dドライブ”1”HDD、で運用するのが効率的です。
・画像はJPEG保存で、RAWデータ保存をしない人であれば、1TB程度のHDDで十分だと思います。
・動画をたくさん撮影する人は、Dドライブに2TB以上のHDDをオススメします。

保存データはバックアップを必ず!

CドライブとDドライブは出来たら半年に一度は全部をバックアップ取ってほしいと思っています。企業でご使用のパソコンなら月に一度はバックアップを取っておいてほしいと思います。
何度も言いますが、このストレージだけは壊れたら元に戻すことが困難なパーツです。メーカー保証が仮に5年有っても、データ保障ではありません。あくまでパーツとしての交換なので、中のデータまでは保障してくれません。
100GBくらいのデータであれば、ネット上のクラウドサービスなどにバックアップを取っておくことをオススメしますが、過去のたくさんのデータは、「外付けHDD」などを別途購入し、それに「〇〇年〇月バックアップ」等の名前を付けて保存しておいてほしいと思います。

一般的に言われるストレージの寿命

1 HDDは寿命が一番短く平均15,000時間から危険水域と言われています。1日9時間×週5日で約6年ですが、実際は4年くらいから危険水準に突入すると言われています。出来ましたらHDDは4年に一度交換をすることをオススメしています。5,000円~10,000円程度で、安心を買えると思いますので、ぜひ定期的なメンテナンス時に交換をしてください。

2.3.4のSSDとM.2は寿命がHDDの倍と言われています。パソコンの買替が平均4~5年に一度ですので、その時に交換すれば問題ないと思います。

最後に

ちなみに、4~5年パソコンを使っていると、内部では①ホコリが溜まる、②グリスが固着する、③ホコリでファンの回転に負荷がかかるなど、かなり可哀そうな状況になります。お部屋の掃除と一緒でパソコン内部も掃除が必要です。ノートパソコンも掃除が必要です。遅くとも2年に一度は内部のメンテナンスをすることを強くオススメします。