自宅でパソコンを使用する際に、ヘッドホンを利用する方は必見です。ヘッドホンと言っても様々なヘッドホンが販売されていて何が良いのかわからない状態です。高価なヘッドホンほど音質が良いという錯覚さえ感じます。
目 次
ヘッドホンの種類
今販売されている一般的なヘッドホンの種類をざっくりと分けると、
・モニター用(フラット音)
・音楽用(中低音)
・ゲーム用(立体音)
となるでしょうか。細かくジャンル分けすれば、もっと種類はありますが、ここでは大きく3つに分けました。
モニター用ヘッドホン
モニター用って?という疑問です。各音をモニタリングするため用に作られたヘッドホンです。よくプロフェッショナル用なんて言い方もされますが、正確には「プロも使うよ」が正しいジャンルと思います。「プロしか使いこなせないよ」ではありません。音楽や音声など「音」に関する作業をする人なら、まず持っておいて損はしません。「音」に関する作業を行う人と言われたら、サウンドエンジニアを想像しがちですが、一般の音楽が好きな人や、ネット配信する人なども、このジャンルのヘッドホンを使用しています。(もちろん音楽を作る人達は使用しています)
(モニターヘッドホン・スタジオヘッドホンなどと呼ばれています)
<特徴>
簡単に言えば、どの音も強調されません。味気ない音に聞こえたりします。しかしどの音も聞こえます。どの音域の音でも全部が横一列に並んで聞こえるような状態という表現が近いかと思います。
ボーカルもギターもベースもドラムも鍵盤もすべて聞こえるけど、どの楽器も強調されていないので、すべての音がわかるように聞こえる状態です。
音楽を作るプロの人が、これを基準にドラムの音を小さく、ボーカルを大きくなど加工し楽曲を作ります。そして出来上がった音源を私達が聴いています。
音源の素の状態を聞きたい場合は、このモニター用ヘッドホンを使うと良いと思います。
ネット配信者もこれで自分の配信の音を調節し、視聴者に自分の音を聞いてもらうのが理想だと思います。
音楽用ヘッドホン
音楽にはRockやJazzやEDMなど多種多様にジャンルがありますが、全ての音楽をひとつのヘッドホンで完璧に聞くことは不可能です。管楽器の音域が得意なヘッドホンもあれば、低音が得意なヘッドホンもあります。一番売れているヘッドホンはボーカル音域が明瞭なのが多いと思います。
<特徴>
モニター用とは違い、音に各社によって「味付け」されています。ボーカル帯域が綺麗で、中低音を引き上げてくれているヘッドホンが多いように思います。また、迫力重視で低音が強めだったり、高音が伸びやかで透明感のある音だったりと、様々な音楽用ヘッドホンがあります。各社の主力製品が投入される、一番ニーズが多いヘッドホンのジャンルです。
個性(特徴)がありますので、自分の好きな曲で聴き比べをして、どのブランドが好きな音かを選び、どのシリーズが好きかを選んでいくと楽しいと思います。
ゲーム用ヘッドホン
ここ数年「ゲーミンングヘッドホン」というジャンルに各社チカラを入れてきています。このゲーム用ヘッドホンは、音楽性能というの概念からは少し違ったコンセプトとなります。現代のゲームと言えば、SONYのPlayStationや任天堂のSwitchやパソコンゲームが主流ですので、そのゲームに没頭できるようなヘッドホンとなります。
<特徴>
7.1chサラウンドの性能を利用して、前後左右の音の変化をわかりやすくしてくれるのがゲーミングヘッドホンの特徴です。音楽的な丸み帯びたサウンドより、パキッパキッとしたサウンドのヘッドホンが多く感じます。さらに仲間と会話をしながらゲームをすることが多いので、マイクがヘッドホンに付いている製品が多いのも特徴です。
ゲームに特化したヘッドホンで音楽を聞くと、乾いた空気のようなイメージを感じます。
使用の目的に応じて選べる
種類が多すぎるのがヘッドホン購入の大きな悩みでもあります。予算を決めて探すのも良いと思いますし、こだわりの音を探すのも楽しいと思います。
オススメは?と言われれば、価格別にはオススメはありますが、好みの音かは保証できないというのが本音です。普段聴いている音楽のジャンルや、使用する部屋などの環境や、年齢によっても聞こえ方が違うので、この価格では○○の性能は優秀です、という勧め方はできます。
<目的を明確にするべし>
「なんでも良いので欲しい」「安い適当なので良い」というのは、後悔しかありません。「自宅のパソコンでネット会議する程度」なんて言う人いますが、それこそがメインの使い方であれば、マイク付で、画面に映る雰囲気を邪魔しないヘッドセットでないといけません。適当では相手に印象が悪いヘッドホンを購入してしまう可能性もあります。見た目も実は大事なんです!
通勤時に電車やバスの中で英会話の教材を聞きたいのであれば、音が漏れにくいヘッドホン。
個室で外の音を完全に遮断して音楽に没頭するヘッドホン。
玄関先のインターホンの呼び出し音は聞き逃したくないためのオープン型ヘッドホン。
用途に応じたヘッドホンがたくさんあります。
「どんな環境でヘッドホンを使うのか?」
「どのような使い方がメインか?」はハッキリとして用途別に準備するのがベストです。
価格の相場・性能のバランスで言えば、
5,000円~7,000円のクラス
15,000円~30,000円のクラス
この2クラスが主力帯となってきます。高いからきっと良いではなく、用途的に7,000円クラスで十分ということも多いです。
何を買えばよいのかわからない場合は、まず味付けされていないモニター用ヘッドホンから購入するのもオススメできます。それからもっと低音が欲しい!や、ボーカルがもっと聞きたいなどの欲がわかってきたら、音楽用のヘッドホンを探すのも良いでしょう。
ゲーミングヘッドホンを検討する場合は、ゲームが7.1chでできるゲームなのか?ステレオ2chまでなのか?ゲームのサウンド仕様を確認してから探しましょう。
友人とネット通話をしながらゲームをする場合はマイク付のヘッドセットは必須ですので、マイク性能も考えないといけません。
足音など情報が重要となるようなゲームでは、低音域がしっかりと表現できるヘッドホンが重要となります。