学生の人気職業ランキング1位「Youtuber」。時代の変化にビックリですが、手軽にパソコンで動画を編集して収入を得られるというイメージが強いのか、影響力というパワーワードの魅力に憧れがあるのか、ネット環境が当たり前の世代では、「ネットで稼ぐ」ことが常識となっております。
その反面パソコン所有率は先進国最下位という事実。スマホを持ってるから何でもできると思い込んでいるようです。

世界の学生はパソコン一人一台が当たり前

日本の学生は自分専用パソコンを所有する年齢が遅いのが、IT後進国と呼ばれてしまうひとつの要因だと思われます。
海外では「クロームブック」と呼ばれるGoogle社が提供しているOSを搭載した格安パソコンを学校で導入している国が多く、ペーパーレス・ネット授業・宿題もパソコンでの提出が基本で、教科書もパソコンという国もあります。タイピングひとつとっても若い時から慣れていると社会に出た時に違和感なく取り組めることでしょう。
世界の10代は、ほぼ所有していますし、英語もできますので日本人は遅れています。
内閣府の調査で日本の学生は将来、海外留学をしたいかという質問に半数以上が「No」と答えました。これは世界で突出して閉鎖的な回答となりました。せめて英語だけでもしっかりと触れて欲しいと期待します。

学生への質問 所有している端末 日本 海外平均
スマホ 93% 92%
タブレット 25% 48%
ラップトップ(ノートPC) 56% 73%
デスクトップパソコン 17% 40%
携帯ゲーム機 37% 27%
据え置きゲーム機 33% 46%
日本の学校の問題

海外の先進国の学生は、一人一台のパソコンかタブレットを所有し、海外とのコミュニケーションも積極的で、世界の情報や流行なども気軽に検索できるように、言語の勉強もネット情報から習得しているようです。

そんな中、日本ではエクセル・ワードなどのオフィス系ソフトの基礎を、大学生の年代くらいからしか行わず、検索エンジンの簡単な使い方や、Google翻訳の簡単操作方法なども教えてくれる先生は居ません。さらにSNSの正しい使い方や応用編など、実際の操作で教えることもありません。怪しいサイトの見分け方も分からない生徒がたくさん居ます。
率直に言うと、教えられる教師が居ません。SNSを禁止している学校さえあります。
これでは10代のうちに海外と大きな差が出来てしまいます。自宅でもぜひパソコンを触り、キーボード操作やネットの仕組みを自然と覚えて欲しいところです。

日本の自宅パソコン事情
日本はパソコン台数が少ない?

少なくはありませんが、大人の仕事道具だと認識され、子供はスマホで十分という風潮が存在しています。これは大きな間違いです。

例えばネットショッピングを子供と一緒に閲覧しながら、子供に入力してもらうだけでも成長に繋がります。一緒に画面を見ることで会話も弾みますし、子供の趣味や成長も垣間見えます。

日本一般 自宅のメインPCはどれですか?(AMD社調べ 2020.5)
デスクトップパソコン 81%
ラップトップ(ノートPC) 15%
タブレット 1%
持っていない 3%
大きな画面(モニターの効果)

自宅では大きなモニター画面のパソコンを利用することで、家族で映画を楽しんだり、ネット生配信の番組を見たりと家族団らんの時間にも有効に利用できます。

最近撮影した写真を見たりしていると、どんな操作を両親がしていて、子供はそれに興味を持ったりと、会話のきっかけ作りにもなります。

スマホで子供が何を見ているか分からない環境より、パソコンでみんなで共有する楽しさを見つけてほしいと思います。

部屋にこもりっきりの子供が気になっている親御さんが、リビングに最新のハイスペックパソコンを設置し、子供に利用させるというのも良い方法のひとつだと思います。

ぜひ、これからの世代の子が、早めにパソコンに慣れる環境ができることを期待しています。

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