昨年からパソコンの買換需要が増えています。為替の影響と供給過多の時期が重なった時期もあり、特に昨年後半は高性能パソコンは、現状より2~5万円安く購入できたと思います。今年も春のパソコン需要が期待されていましたが、この状況下では全く伸びなかったようです。
目 次
① 需要側の多用途化
・スマートホンの画面では操作し辛いという大きなデメリットが多く発生
・ネットでの動画視聴やLIVE配信の視聴などが必然となってきた
・ネットショッピングが増加し他店との比較するのに画面が大きいほうがわかりやすい
・windows10に慣れてきた(浸透した)
スマートホンで十分と思われていたことが、パソコンの方が便利で作業が早いと感じる人が増えました。文字入力の操作性はパソコンキーボードがスマートホンやタブレットより入力しやすいと感じている人も多いと思います。
SNSはスマートホン、他の娯楽や作業はパソコンと、分担させる人が増えています。またスマートホンで撮影したデータをGoogleドライブやAmazonフォトなどのクラウドを利用し、スマートホンとパソコンで共有化。作業効率を向上させ利用している方が増加しました。
② 供給側の高スペック化・低価格化
昨年、AMD社のCPU「Ryzen3000番台」登場は、Intelの出荷台数を一時上回る状態まできました。「安い」「高性能」「安定」というメリットだらけ。デメリットは「温度が若干高い」これくらい。実際弊社で昨年組立ましたパソコンの8割はAMDのCPUでした。
パソコン組立メーカー(NEC・HP・Dellなど)はAMDのCPUも以前より積極的に使用しています。多くのユーザーへ高性能で低価格で安定しているパソコンを提供でき、パソコン性能のチューニングもIntelより簡単にできることが大きなメリットだと思います。もちろん一般の方でも簡単にチューニングが可能です。
安くてそこそこの性能を求める人
人によって「そこそこの性能」ってバラバラですが、そこに「そこそこだから価格は安く」という一番高いハードルが出てきます。それに答えられるCPUが海外では発売されていますが、いよいよ日本にも登場します。
「Ryzen 5 1600 AF」 どのくらいの性能?価格?
<性能と価格>
同性能クラス
・Intel i5 9600K 32,000円(6コア6スレッド)
・Intel i7 7700K 42,000円(4コア8スレッド)
Ryzen 5 1600AF 予想価格12,000円(6コア12スレッド)
中身は旧型パーツ(2年前)を今風に付け替え、Intel core i3 以上 core i5 とほぼ同等性能、圧倒的な低価格でIntelのLOWミドルクラスユーザーを取り込もうとしているのがよくわかります。
動画編集性能
youtubeをはじめとする動画投稿サイトは利用者が超増加傾向です。調べ物をするのにGoogleを使わずにYoutubeを利用するという人が増えています。そんな動画制作の作業は大きく分けて2つ。「編集」「書出」です。編集は元の動画を切り貼りして、テロップを差し込んでと、慣れてくれば早くなりますが、「書出」の作業はパソコンのスペックに依存してしまいます。
たとえば、10分の動画を書出すのに20万円くらいのパソコンなら書出時間は「約15分」。25万円くらいのパソコンで「約10分」。5年前の20万円パソコンで「約30分」が一般的な時間です。そしてこのRyzen5 1600AFにそこそこのパーツを組合せて10万円強で組上げたパソコンで「約15分」が狙えます。
ゲーミング性能
INTEL core i5 9600K / Ryzen5 2600 この辺りのCPUと同等です。ベースが2年前のRyzenなので、シングル性能が若干弱いですが、マルチコア性能はさすがRyzenというスコアでINTELを圧倒しています。初めてゲーミングPCを検討するにはこのCPUとGTX1600番シリーズでパソコンを約10万円以下で揃えるのもグッドチョイスだと思います。
<初心者オススメ>
B450 / RYZEN5 1600AF / RAM16G / SSD512GB / GTX1660Super / 550W 約8万円
↑ この性能、5年前の上位クラススペックで20万円クラスです。
まとめ
2年前のパーツのメーカーカスタム品で、価格良し!性能そこそこ以上!一般向け性能としては申し分の無いパーツがもうすぐ日本でも発売されます。(海外からの並行輸入がいつ再開されるか不透明)入手可能となりましたらご案内します。