ネットとテレビの違い
まだパソコンが普及していなかった時代は、テレビ・ラジオ・新聞などのメディア情報は、大切な存在でした。天気予報ひとつにしても、夕方のニュース番組や深夜前の番組などで、明日は傘が必要かなどチェックしてました。今はどうでしょうか?気になることは手元のスマホで簡単に検索出来て、すぐに傘が必要なのか、判断がつくようになりました。リアルタイムで必要な情報を取得できる時代になったと言えます。
そんなにすぐに情報が必要なのかはわかりませんが、便利になったことは間違いないと思います。
見たい・知りたい情報というのは、言わば「好奇心」という大きなカテゴリーの中の一部でしょう。好奇心は人それぞれ違って当たり前です。それが個性にもなります。100人居れば100通りの知りたいことがありますが、その情報提供をテレビやラジオは出来ているのでしょうか?
ネットという存在が一般化され、様々な情報が文字・画像・動画などで一般公開されている状態です。間違った情報も多々ありますが、それでも個人で「探せる」環境が整っています。ではテレビ・ラジオは、あなたの知りたい情報がどのくらい放送されていますか?
好きな俳優が出演する番組・応援しているチームが参加しているスポーツ番組、個人やチームなど「人」を見るように変化してきたように感じます。演出する作家が居てこそ成立しているのは言うまでもありませんが、テレビ自体が個性に頼るようになってきたように感じます。
それなら、youtuber でも良いのでは?と感じることもしばしばあります。youtubeという媒体で、投稿という方法で出演し対価を得る。出演・脚本自分自身。当然ギャラは100%自分。ファンが付けばチャンネル登録される。過去の動画でいろいろなシーンを見れる。こんなに時代に合い、理にかなっている商売(メディア)が他にあるでしょうか?
面白いことを考え行動し動画を公開する。テレビのお笑い番組も本質は同じなはずです。しかしそこにはプロとアマチュアの差があり「クオリティー」の差が出てきます。youtuberでもプロ顔負けの能力を持った人が、数多く存在します。その人たちと何が違うのか、もしかしたらテレビ芸能人よりyoutube一般人の方が、認知度高い人も居るのではないでしょうか?
見たい時に見たい人の番組を見る。今はそんな時代になった気がしています。それが今はテレビやラジオでは情報力が弱いように感じています。テレビやラジオがもっと時間にとらわれず、内容の濃いものにできる時代がきたら、もっと次の時代へと変化してくると思います。好奇心を掻き立てるような番組作りはシェア率が低くなるというリスクがあるかもしれませんが、多チャンネル化と利益率のバランスが取れるようになれば、きっとテレビ・ラジオの価値感が違ってくると思います。
今皆さんが見ている番組は出演している人を見ていますか?それとも番組全体を見ていますか?